「広告は私たちを不幸せにする」という大学の研究結果が出ました。
ヨーロッパ27カ国、90万人以上を約30年調査した結果、国として広告に費やすお金が多いほど、その国に住んでいる人の人生の満足度が減るそうな。
詳しくはこちらの記事(英語)を。
広告のよろしくないところは、「持っていないものに心がフォーカスしてしまう(今あるものへの感謝を忘れる)」「持っている人を羨ましく思って嫉妬する」「全く意識していなかったのに、急にそれが必要な気がしてしまう(マインドコントロール?)」
このような感覚が、タイミングによっては強くなってしまうことだと感じます。心を不自由に、重くするような感覚。
人と比較することが加速するんですね。「足りない足りない!」という感覚に囚われる。比較する心から自由になっていれば、そんなに広告の影響を受けないのかもしれませんが…
私たちは巧妙に、「より良いもの」を求めるように、広告等を使って操作されているように感じる時があります。
「今使っているのもいいけど、こっちはさらにあなたの隠れた欲求も満たしてくれますよ」と。「モノを所有すること=幸せ」という価値観が、無意識のうちに植え付けられているのです。(所有する幸せを否定はしませんが、あの世に持ってはいけないし(笑)、全てではないですよね)
新しい商品はどんどん出てくるし、「より良いモノ探し」はキリがありません。「終わりがない」ということを深く自覚しておきましょう。究極の満足なんてないのです。
何かを探している時、その時の「心の感覚」は心地いいのか、ワクワクして幸せなのかをしっかり確認してみましょう。無意識に焦るような感覚で探していないでしょうか。
純粋にその「モノ」に惚れて、上記のような感覚とは無縁の状態で、ワクワク何かを買うのはもちろん自由です。人それぞれ、テンションが上がるモノは違うし、個人の趣味ですからね(╹◡╹)私も手帳だけは別格の楽しさがあります(笑)あとは…石やヘアケアに関するものを見るのも好きですねえ。
でもちょっと時間を使いすぎると心が重くなってくるので、やっぱり「探し過ぎない」ことは大切だなと。
「モノにまつわる思考を減らす 」ことは、心の負荷をグンと下げてくれます。「モノ」は目に入るだけで「欲しい」「片付けたい」「捨てたい」「それにまつわる思い出云々」など何らかの思考を生み出し、「どうするのか」と心に迫ってきます。考えなくてもいいことがどんどん浮かんできて、他の大切な決断をする意思力を奪います。
何かを探さなければ、広告や紹介などを目に入れなければ、過剰に欲を刺激されることはありません。何かを買うことが悪いのではなくて、「自分の心が囚われて不自由になっていないか」ということです。
そのことばかり考えて「目の前に今ある豊かさ」を忘れてしまっていないでしょうか。「今この瞬間の豊かさ」はどんどん変わっていくし、もしかしたら明日にはないかもしれないのに…
究極の問いとして、「明日死ぬとして、そのモノは本当に必要で大切なものなのか」をイメージしてみると、モノに関することは本質的なことじゃないことが分かりますね。
モノ・広告に関することはある程度自分でコントロールできることです。過剰な欲や比較に心をさらさないこと、心を囚われから自由にすることは、大切なセルフケアなのです。
「モノ」について考えているだけで人生が過ぎていく。
そんなことにならないように、「より良いもの」を探し過ぎず、広告に踊らされず、生きていきたいですね。
まずは必要のないストアからのお知らせを解除したり、WISHリストを削除したり、SNS等に接する時間を減らすことから始めてみてはどうでしょうか。(ᵔᴥᵔ)
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