セルフケアシリーズ、続きです。
対象→①最初に何らかの反応が起こる(快・不快・中立)→②思考でその反応を調整する→③行動
この①の反応をまずケアすることが重要です。いったん受けとめてから思考で調整し、行動に移ることは、同じことでもかかるストレスが全く違います。
心の素直な感覚(対象に関して最初に感じたこと)を丁寧に見つめて、共感して、ゼロ(心に引っかかりのない状態、意識もしない状態)に戻していくこと。心のセルフケアの基本は、本当にこれだけです。
本質的なところまで見つめるためにも、まずは「つらい、苦しいと感じている」ということを「受けとめる」ことが必要なのです。本人が認めていないことはないも同然、検討事項にもならないからです。
「つらい、苦しい」と感じることがあれば、それを避けることは生命として当たり前の行動です。
しかし私たちには長年使ってきた「思考」があり、その奥には山ほどの「思いこみ」があります。それらがタッグを組み、「つらいことでもやるべきだ」と思わせてくるのです。○○のために、と。
〇〇=社会的な安定、お金、親の期待、こう思われたいという自分の期待…
それを失うことの不安。新しく始めることを面倒くさいと思う感覚。何かを途中でやめることへの罪悪感。いろんな感覚が、人それぞれ合わさっています。
でもここは、シンプルに基本に戻りましょう。
心が苦しいということに気付いたら、減らす。
身体がつらいということに気付いたら、休む。
休むことを責めない。
小さな心の違和感を見逃さない。
「イヤだ」という感覚に正しさや周りの了承を求めない。
私が思い出す限り、心も身体もつらいのに、その声を聞いてあげなかった(というより周りを説得できると思わなくて諦めていた)のは、中学生時代です。
理由は色々とあったのですが、あの時は本当に学校に行くのがつらかったです。。本当に心が通い合えると感じた友達がいなかったし、周りからの目が無意識に自分を軽蔑している気がして、行きたくなかったしお腹も痛かった。
でも「学校は行くべきだ」という思いと周りからの期待が強すぎて、声にだせなかった。
まぁ結果夏休みに入院になるのですが(「なんでまた夏休みなんだし!普通の時に休みたかったのに!」と思ってた笑)。
身体を壊してから、ようやく自分の思いをちゃんと見てあげることができたし、いい意味で開き直りの精神が強くなり、少しずつ回復できました。
みんなに好かれなくても、どう思われてもいいや!と、生きるのがうんとラクになりました。
ハッキリとした体調の変化、体調のつらさは自覚もしやすいですが、「なんかつらい」「なんか合わない」「なんか楽しくない」「なんか違う、ズレてる感じがする」という小さな違和感は、しっかりと意識して拾わないといけません。
また、それは「あなただけの感覚、サイン」なので、仲のいい友人は平気でも、あなたにとっては違うということがあり得ます。
そんな時、違う選択をすることは勇気がいる時もあるかもしれませんが、でもそれこそが大切なセルフケアであることを思い出してください。
まずは違和感を感じることを減らし、できればゼロにする。
人間関係を見直す。
(自分を責めず、罪悪感を感じずに)たっぷり、しっかり休む。
自分に我慢が足りないと思わなくていい。
つらいこと、苦しいことをまず認める。その思いに共感する。
まずは離れるという行動で心を守る。
助けを求める。
子育て中も、苦しく感じる時がありますよね。「母なのに、こんな風に感じるなんて…」とその感覚を認められなかったり、罪悪感でいっぱいになって苦しくなったり…
まずは消し去りたいと感じている、その感覚を素直に認めることからです。
「私だって人間だもの、苦しく感じる瞬間もあるし、頑張りたくても気力が出ない時もある。本当はいつもご機嫌に接してあげたいけど、できない時もある。そんな時はまず少しでも休もう。大切な人にこの思いを聞いてもらおう。そしてちゃんと子どもに謝って、愛してることを伝えよう」
何度だって伝えましょう。
私も「さっきは疲れてて、ちゃんと対応できなくてごめんね」としょっちゅう伝えてます(笑)
親しい関係ならば、フォローが大切ですね。
続きます!
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