徹底的にセルフケア②「気付いて、受けとめて、共感して、流す」

 

まずは前回お伝えしたことの復習です。

 

どんな感覚であっても、一気に消そうとしない、またはスルーしないことです。

心の感覚はどんなものでも、「見つめないと消えない」のです。

 

 

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いろんな思考をかまい過ぎて、心がずーーんと重くなってくると、その感覚から逃げたくなりますよね。そんな時、心が無意識によくやりがちなことは、

 

・他のもっと刺激が強いことで見ないようにする

(本や映画などに逃避したり、もっと心が重くなるような記憶を何度も反芻したり、無理やりポジティブ思考に持っていこうとする)

 

・寝て忘れようとする

 

・思考が堂々巡りし過ぎて何がなんだか分からなくなって、より疲れてしまう→結局寝る(笑)

 

 

どの対処法も、しっかり「素直な自分の感覚」を受けとめてはいません。ただ心の不快な感覚から逃げようとしているだけ。

逃避しても寝て次の日になっても、「その時感じたその感覚」は、まず「受けとめ」て「共感」しないと消えないのです。ゼロに戻らない。ずっと心に引っかかり続けて、ふとした時にまた心の表面に現れます。何度でも。

形を変えているように見えても、根っこの部分は同じです。

 

 

大切なことは「(自分一人で)解決しようとする必要はない」、ということを知ることです。

 

 

「何か解決策が見つかれば、きっと心はスッキリするはずだ」と頭は考えていますが、その心の重さを引き起こしている状況は、ほとんどの場合、他の人の思いや、その場におけるタイミングなど、こちらがどうやってもコントロールできないことが含まれているはずです。

 

自分一人の思考が生み出した解決策を超えるような展開が、想像もできないようなご縁やタイミングが、本当にたくさんあるのです。

2020年がこんな展開を迎えるなんて、誰が正確に予想できたでしょうか。

 

これからのことについて「自分が何をしていきたいか」という心の感覚に気付いたり、イメージを膨らませることは大切ですが、「私はこう動くから未来はこうあれ!」と確定することはできないし、そうする必要もないのです。

 

じゃあ今できる確実なことは何なのでしょう?

それは共感です。

自分の心の素直な感覚に、丁寧に寄り添うことです。

「何かに対する反応」は十人十色です。その「何か」が起こったことはあなたのせいじゃなくても、その時に感じた「感覚」は全て自分のモノなのです。

 

 

 

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対象→①最初に何らかの反応が起こる(快・不快・中立)→②思考でその反応を調整する→③行動

 

この①の反応をまずケアすることが重要です。いったん受けとめてから思考で調整し、行動に移ることは、同じことでもかかるストレスが全く違います。

 

心の素直な感覚(対象に関して最初に感じたこと)を丁寧に見つめて、共感して、ゼロ(心に引っかかりのない状態、意識もしない状態)に戻していくこと。心のセルフケアの基本は、本当にこれだけです。

 

「今は何を感じてる?悲しい?悲しいね。アレがその理由かな、でも他にもあるかもしれないし分からないよね。。でも悲しいね、その感覚はしっかり受けとめたよ」と、優しく優しく、親友の話を聞く時のように、受けとめて寄り添ってあげてください。そしてまた次に感じられる感覚に集中する。ひとつの感覚にじっくり時間をかけなくても大丈夫。

 

泣いている赤ちゃんと同じで、タイムリーであること(後回しにしないこと)が大切です。瞑想と同じように、「気付いて、受けとめて、共感して、流す」

感覚はどんどん変化しますから、それを真剣に追うとそんなに深く考えこめませんし、考える(判断する)必要もないのです。どれも一時的な状態ですから。

 

朝起きて、「体が重い、仕事行きたくない」と感じたとしたら、まずその最初の反応を受けとめる。「そうだねえ、今日は行きたくないよねえ…」と共感する。例えば「午前だけでも行ってみる?ダメなら午後は休ませてもらおうよ」と励ましてみる。それでも行きたくない、体が動かないなら最初から休む。

そもそも何が心と体をこんなに重くしているのか、少し考えてみる。「○○でなければならない」という思いこみが、強くなりすぎて「仕事はやめることができる」という選択肢があることを忘れていたのかも…

本質的なところまで見つめるためにも、まずは「つらい、苦しいと感じている」ということを「受けとめる」ことが必要なのです。本人が認めていないことはないも同然、検討事項にもならないからです。

 

「なんで悲しいの?!悲しむ必要なんてないでしょ」と責めたり、感覚を深堀りする必要はありません。その感覚をなくそう、解決しようとしないくていいのです。見つめれば、消えます。長期に渡って無視し続けてきた感覚は何度でもまた戻ってきますから、消えたように思えなくても、確実に総量が減っています。そして徐々にその回数や感覚の強さが減っていき、思い出してもさらりと受けとめればすぐに流せるようになり、心が引っ張られなくなります。

 

心がゼロに戻った時、必要な思考はちゃんとうまれるし、行動にスムースに移せるようになります。バックグラウンドでずっと動いていたプログラムが消えて、心の負荷が軽くなり、本来の「命の動き」に戻れるからです。「こうしたい、じゃあそうしよう!」とシンプルに動けるのです。感覚→行動に繋がります。

 

 

 

 

 

昔の感覚が出てきた時がチャンスです。ふっと思い出したことに付随している自分の感覚を、「ただ受けとめて」ください。

心を支配しようとせずに、なくそうとせずに、責めずに。

 

長女気質の人、完璧主義の傾向がある人、人をうまく頼れない人はほとんどの場合、「自分の素直な感覚」を責めています。それはもう無意識に光速で。(笑)

 「こう感じるべきだ」というような思いこみ、周りからの「当然」が重くのしかかっています。「真剣に頭で考えれば解決できる」と思いこんでいる場合もあります。

 

思考の全てを否定しているわけではありませんが、バランスが大切ですね。

 

 

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