仕事で「すぐ結果を欲しがる」人がいます。
結果を出すために仕事をしているのですから、それも当然かもしれません。
ただ、最近、その「すぐ」の度合いが、ずいぶんと早くなったような気がします。
(中略)
「努力するからすぐ結果が欲しい」と考えるのは、ある意味、悪い意味での「自己中」と言えるかもしれません。
(中略)
「1つ1つを心から楽しむ」
これが「努力」の本質だと、僕は思います。
僕たちは「努力は報われる」と教えられてきました。それが「人生で成功するための法則」だと言われてきました。そのため、つねに見返りとして、結果を求める思考回路が出来上がっているのかもしれません。言ってみれば「見返り思考」。「自分の努力と引き換えに、いい結果が得られる」というわけです。
一方で僕らは、「人生で成功するための法則」や「見返り思考」が必ずしも正しくないことも、うすうす分かっています。
うまくいく場合もあれば、うまくいかない場合もある。何ごともそうですよね。
(中略)
仕事だって、同じ。
努力と結果は比例しないのです。
あとは「努力は報われる」という思い込みをなくすだけ。
すると、人生に一気に余裕が出てきます。
努力と結果をセットにして考えなければ、余裕を持って努力することができるようになります。長年身にしみついた「見返り思考」というクセを直すのは、なかなか大変なことだとは思います。
ただ、こう考えてみたら、どうでしょうか?
「1つ1つを心から楽しむことが、最善の結果につながる」
人生、余裕で生きる極意―――今日から「心の達人」になれる本 (三笠書房 電子書籍)
思い返せば…
頑張って努力したと感じたことが、必ずしも望む結果に結びつかなかったことって、子どもの頃からありますよね。
努力したから志望校にみんな合格するわけじゃない、
好かれようと努力して友達にはなれても恋愛関係になれるわけじゃない、
いくら努力しても圧倒的な「才能」を持っているように見える人に圧倒される…
私は「努力できること」は才能のひとつだと思っています。
何かに向けて、自分なりにコツコツと何かを続けられる人。
私にとってはこの「書くこと」や「ブレスを作ること」はそうかもしれません。
でもそれは「楽しいから続けられる」んですよね。だから努力という概念もないのです。
ただ楽しいからコツコツやっている、それだけ。
自分なりの満足感がご褒美です。
そこに何らかの「結果」を求めると苦しくなります。
どんなことでも、「強い期待」は自分を苦しめます。
だから、
「自分なりの満足感、充実感が得られる」
「ほんのちょっとでも周りの人に喜んでもらえること」
なら、それだけで十分やり続ける価値があると感じているし、
「やりたくない」と感じる時がきたら、いつだってあっさりやめようと思っています。
「一度始めたことはやり続けなければならない」という思いこみは、日本人ならではの根深いものだと思いますが、そんなことは全く!ないですよね(ᵔᴥᵔ)
「頑張り続ければ報われる」わけじゃない。
自分の心は自分で救わないといけないんです。
無理に何かをやり続けようとしていませんか?
少し前まではよかったことでも、「今のあなた」にはもう合っていないこともあるのかもしれません。小さな違和感を長く感じ続けているのなら、勇気をだして少し立ち止まってみてください。
止まらないと見えない、新しい道が実はもう用意されているのかもしれません。
内側の本音を、しっかり拾ってあげてくださいね。