モーニング・ページのススメ
モーニング・ページとは何か?
モーニング・ページとは、
作家のジュリア・キャメロンさんが提唱している
創造性を回復するツールのひとつで、
「3ページほどの手書きの文章であり、意識の流れをありのままにつづったもの」です。
著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」の中では、
このように説明されています。
もっとくだけた言い方をするなら、
それは「脳の排水」と呼んでもいいかもしれない。
脳の中を掃除することが目的だからである。
モーニング・ページには間違った書き方というものはない。
この、日々の気楽な作文は、芸術を目指すものではない。
作文とさえ言えない代物だ。
本書に取り組んでいる物書きではない方たちに、そのことを強調しておきたい。
書くというのはさまざまなツールの一つにすぎない。
モーニング・ページはただ手を動かし、
心に浮かんでくるものをそのまま書きとめることを目指している。
卑劣なこと、愚かなこと、ばかげたこと、奇妙なこと、どんなことでもかまわない。
私はこの概念を知るずっと前から、いわゆる日記形式で書いてきました。
本当にその時目の前にあるもの、今感じること、思い出したこと、
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、迷っていること、
何でも自由に、思い浮かんだ順につらつら書きます。
だからどんどん内容が飛びます(笑)
「今日は疲れた〜。◯◯があった。あ、明日は◯◯しないとな〜」みたいに、
心の中の独り言を文章にしていく感じです。
朝、3ページ分の手書きの分量が推奨されていますが
私はページ数は決めず、モーニングと言いながら時間も特に決めず、
好きな時に好きなだけ書きます。
(ですがやはり朝書くとよりスッキリとする感じがします)
「今は書きたい気分じゃないから書かない」なんてことはなく
(むしろそんな時こそ書いた方がいい!)
それなら「今日は気分がのらない」と書きます。
今気になっていることを書いているうちに、
その理由がぽろっとでてくるかもしれません。
書けば客観的に自分の心の動きを見ることができて、
知らず知らずのうちに心が整うのです。
頭の中でもやもやと渦巻いている思考は、
目に見える形(=文字)にしないと次へのプロセスが進みません。
私にとっては書く瞑想のようなもの。
欠かせない習慣のひとつです。
(天気のいい日に大好きなカフェで書くのが至福♡)
バレットジャーナルのデイリーログに役割は似ているかもしれません。
バレットジャーナルで長めの文章を書く時は、
メモを表す「-」を 「+」に変えて書くことがオススメされています。
バレットジャーナルにモーニングページを組み込むのもいいですね。
私もそうやって書く時もあります。
詳しくは公式本か公式サイトでどうぞ。
しばらく続けていると、
どれだけ自分の思考がループしているかがよく分かったり
(同じようなことを何度も書いている)、
書いている時に自分会議のような感じで
思考ややるべきことを整理できたり、
その結果「あ、こうしよう!」とひらめきを得られたり、
色々な効果があると感じます。
モーニング・ページを始めるために
モーニング・ページはそれ用の手帳かノートを用意しましょう。
朝、15分ほど時間をとって、手書きで意識の流れをそのまま書いていってみましょう。
3ページほどの分量が推奨されていますが、
使うノートのサイズにもよると思いますし、
最初は時間を決めて区切るか、まずは1ページ!でもいいと思います。
基本的に最初は読み返すこともしません。
もし書いているうちに何かひらめいたり、
覚えておきたいと思うようなことがあったら(割とよくあります)、
すぐに別のノートか手帳に書き写しておきましょう。
1〜2ヶ月経ったら、ちらっと読み返してみると
面白い気付きがあるかもしれません(╹◡╹)
自分の心の変化をマーカーなどで印をつけて
後から振り返りやすいようにしておきましょう。
創造性を回復するツールをもう2つご紹介
ちなみに、他の「創造性を回復するツール」はこのふたつです。
◆アーティスト・デート
(週に1回、1時間程度、自分の創造性を刺激するものを探して出かける自分とのデート)
◆ウィークリー・ウォーク
(1週間に1度、20分程度のウォーキング)
ウィークリーウォークは
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。②」で新たに追加されました。
私の場合、アーティスト・デートは娘を預けて1人の時間を作って
大好きな日比谷〜銀座あたりで文具めぐりをしたり、
たまには美術館に大好きな絵を見に行ったり、
本屋さんでいつもは行かないコーナーをのぞいたり…という感じでやっています。
自分の感性を刺激して、いつもとは違う感覚に触れることで
いろんなひらめきに繋がりやすくするイメージですね。
ウィークリーウォークは娘とのお散歩時間。
または1人で駅まで歩いている時など、
好きな音楽を聴きながら歩いている時がささやかな幸せタイムです(╹◡╹)
(娘と一緒にいるとイヤフォンつけて歩けないので)
同じ著者の、こちらの作品も大好きです。
「あなたも作家になろうー書くことは、心の声に耳を澄ませることだから」
小説家になりたい方向けというわけじゃなく、
書くことについて深い愛の眼差しを感じられる本です。
「まずは自分のために書こう」と、気持ちを新たに、
ゆったりと書くことに向き合えるようになったのはこの本のおかげです。
今でも読み返すとむくむくとクリエイティブな力が湧いてきます!
モーニング・ページは気負うことなく日常の中に書くことを取り入れて、心を整えていくもの。
ご紹介した「創造性を回復するツール」をぜひ使ってみてくださいね♫