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今回は仕事に対する大きな思いこみを振り返ってみます。
それは
「仕事を通して自己実現・自己表現しなければならない」です。
これは前回にも書きましたが、
プライベートセッションでもよくテーマにあがるので、
もう少し掘り下げてみますね。
どんな人でも、本当に欲しいものは「あること」を通して得られる「感情・心の状態」です。
それは人によってさまざまです。
過去からの経験・時期によっても変わります。
人間の基本的な欲求について、
心理学者マリー・バンクス博士が提唱したものは次の4つです。
①「生きる」欲求ー「生命」に関わること
②「愛し愛される」欲求ー「愛情に関わる」こと
③「他人から認められる」欲求ー「自尊心」に関わること
④「変化を味わう」欲求ー「変化またはバラエティー」に関わること
仕事はこの4つ全てに関わっているといってもいいですね。
②は?な方もいらっしゃるかもしれませんが、
仕事場での人間関係とすれば、やはり「好かれたい」と感じますよね。
だからこそ、自分が本当にほしいもの=この4つの欲求が満たされた心の状態を、
過去の私を含め、仕事を通して全て叶えようとしている傾向がある方が多いのでは、
と感じます。
それはやはり、仕事がお金を手に入れる大きな手段であるということ、
むしろ「そこからしかこない」と思いこんでいるということ、
さらに周りから仕事ぶりを評価されることで
それが自分という存在そのものへの評価であると思いやすいということ、
(仕事に対する評価と、あなたが生まれながらにもつ存在価値は全くの別物です)
仕事にかける時間がどうしても1日の中で多いため、
仕事がダメだと思うと他の全てにも影響しやすいことなど
色々な要因があると思います。
実際は、欲しいと思っている感情を与えてくれるのは
家族や友人や、地域のコミュニティ、ボランティアだったり、
趣味の活動を通してだったり、いろんな手段があります。
仕事は仕事と割り切り、仕事に重きを置きすぎなくてもいいのです。
仕事を通して自分が欲しい心の充実感を全て得ようとすることは
ストレスを増やすだけではないか、と感じます。
何度か書いていますが、
心の深い充実感や、満たされた安心感や、ブレない心の軸というのは
セルフケアにしっかり取り組み
自分自身の本質を知って
その本質を表現できている時に感じるもの
だと私は考えています。
まだ自分の本質もよく分からない時に、
とりあえずで選んだような仕事を通して心の充実感を得るのはなかなか厳しい。
スタート地点も違っていれば手段も違っている状態だからです(笑)
私の今までの人生を振り返ると、欲しかった「心の状態」は
・自由
・明るさ
・軽さ
・穏やかさ
・明晰さ
・愛されている喜び
・どんな心に傾いてもまた戻れる安心感
これらだったと思います。
とにかくイライラしやすく心配性、
最悪なシナリオを考えてはぐったりしたりしていたので、
そんな心から自由になりたい、
それが一番強い思いでした。
その一心で色々なことを学び、自分の心を観察してきました。
そして私の本質に「心について深く知りたい」
「書いて(話して)何かを伝えたい」 というものがあります。
それが合わさって今もこうして書いているのですが(笑)、
その欲求の奥にある欲しい感情は、
・自己表現ができている嬉しさ、満足感
・何かを創りあげていく時の充実感
・ご縁のある人との豊かな繋がり
そういうものが本当に欲しいものなのだと分かっています。
書きたいことがたくさんある時は、とっても嬉しい。
書きたいことがないと、なんだか寂しい。
色々な思いこみがぬけた今、本当に書くだけでこの感覚を得られるので
書いているだけで幸せなのです(笑)
書くことが大好きだからこそ、
書くことを完全な「仕事」としてしまい、
そこに評価を求めるようになると、私の場合は全く楽しくなくなってしまいます。
私にとってはこの自分の感覚を表現したり、
創りあげていくプロセスそのものが喜びなんです。
だからそこに先ほど挙げた欲求は求めません。
①「生きる」欲求ー「生命」に関わること
②「愛し愛される」欲求ー「愛情に関わる」こと
③「他人から認められる」欲求ー「自尊心」に関わること
この3つを「書くこと」に求めると、私の場合はバランスがとれません。
「好きを仕事にして稼ごう」ということがよく言われていますが、
(これもものすごく大きな思いこみになりえます)
それをどこまで突き詰めるかは、人それぞれのバランスがあると思いますし、
向き不向きがあると思います。
例えばメイクすることが好きだから、
仕事として一流のメイクアップアーティストになりたい!と思う人もいれば、
日常の中で楽しむレベルで十分だという人もいますよね。
「好きなら仕事にしなくては」とか、どっちの方が良いかという話ではなく、
自分がどのレベルの「好き」で満足するのかは、自分にしか分からないのです。
私の場合、書くことが好きなら、
ブロガーとしてどんどん書いて商品等をレビューするという道もありますが、
自分にとってたいして興味のないもの(でも読む人は多いだろうと思われる題材、例えば脱毛とか?笑)について調べて書くというのは、
私にとっては苦痛なのでやりたいとは思えません。
私の書くという情熱はそこにはないのです。
(自分の好きなものはどんどんシェアしていきますよ!(╹◡╹))
好きなことをそのまま好きでいられるように、
日々の仕事は別にするのだって素晴らしいバランスの取り方です。
私が書くことと、塾講師の仕事を分けていたように。
「好きを仕事に」と思いこみすぎていませんか?
私は①②は家族や友人を通して十分満たされていると感じているし、
③は自家発電(笑)でできます。
他人からいくら褒められて認められていても、
自分で自分のことを本当に認めていなければ、
自分の本質を愛していなければ、ないのと同じです。
④「変化を味わう」欲求ー「変化またはバラエティー」に関わること
この欲求は書いているだけで満たされている感じがします。
今の私が自分自身の本質を表現しつつ、充実感を感じられて
日常とのバランスがとれると感じられるのは
このBlogで週に2回記事をUPするということです(╹◡╹)
「書き続ける」ということに、いろんな思いを感じてきて
今が一番気負いもなく穏やかで、心地いいバランスです。
あなたはどうですか?
仕事を通して、どんな感情・心の状態が欲しいのでしょうか?
もし欲しいものがパートナーなら、その奥にある
本当に欲しい「心の状態」はどんな状態ですか?
パートナーができることで、どんな自分で「ある」ことを望んでいますか?
どんなものが欲しいとしても、それを得ることで
「感情的に満たされた、新しい自分」が欲しいのです。
そう、結局は自分が好きなのです。(笑)
そしてそれでいいのです。
その心の状態が手に入るなら、究極的にはどんなものを通してでもいいわけです。
だからこそ、どんな道を通るのかを頭で考えて決める必要はありません。
想像力の限界が、自分の世界の限界になってしまうからです。
それ以上の展開がいくらでもあるのです!
あとはそれが起きていることに気付く心があるかどうか。
それが起きることをゆるしているかどうか。
ガッチリと「わたしは〇〇ということを通してこう感じたいんです!!」
とエナジーを固めすぎてしまうと、なかなか難しいかもしれません。
私は今はやりたいとワクワクするから書くことなどを続けていますが、
これから先変わる可能性はもちろんあって、
その変化に対するこだわりは全くありません。
初志貫徹いたしません。(笑)
こだわれば、変化が起きた時に抵抗し心がつらくなるだけです。
娘がもっと大きくなれば、またバランスも変わるでしょう。
「自分がワクワクするモノや、向いている仕事が見つかれば幸せという感情が経験できる」と思っている方がいらしたら、
それはもちろんYESですが、ずっと変わらないということはありません。
見つけたから終わりではありません。
いくらでもそこから深まっていくし、その中でのアップダウンはあると思います。
それはどんな仕事も同じではないかと思います(私のように仕事にしたからこそ辛くなることもありえます)。
「書くこと」は確かに昔から私にとっての深い喜びですが、
こうしてオープンに書くことが辛い時も、精神的に離れていた時もあります。
でもその大変さも含めて愛しているし、
もう完全にやめようとは思ったことはありません。
大変なこともある、でもそれも愛おしいと思えるくらいそこに関わる覚悟があるのです。
そう思えることが幸せと感じます(╹◡╹)
◆注意!
あなたが欲しいもの、今していること、望んでいる仕事、
その理由は「誰かを喜ばせたい、悲しませたくない」というものかもしれません。
自由の本音を無視して、誰かに望まれていることだけをやっているのかもしれません。
よーくよーく点検してみてください。
純粋な喜び、関わっているだけで嬉しいこと、
やりたいと眠気も吹っ飛ぶくらいワクワクすること、
それを感じるのはどんなことに対してでしょうか?
そこに仕事としての種はありますが、
自分の中でさらに育てていく必要があります。タイミングもあります。
関わっている人たちとのご縁もあります。
すぐに仕事と結びつけなくてもいいのです。
まずは時間をかけて自分自身の本質を知りましょう。
効率化ばかりを考えずに、ゆっくり寄り道をすることも必要です。
感じたい、経験したいと思っている、
その心の状態を先にダイレクトに意識して、
その方法(どんな仕事を選ぶのか、もしくは仕事としないのか、どんな働き方を選ぶのか)は天に任せるくらいの感じで、こだわりをゆるめてみましょう。
そして目の前のご縁のある仕事やワクワクすること、
なんだか気になるという感覚にしっかり取り組んでいきましょう。
どんな時も、「今目の前にあること」にちゃんとエナジーを使い、
集中しないことには新しい展開は始まりません。
今すぐに、その欲しい感情を感じるためにできることは何でしょうか?
それを感じられる選択肢を探して選びましょう。
仕事を通して全てを叶えようとせず、
違う手段をとる割合を増やしてみよう、と決めてみましょう。
「愛されている」感覚が欲しいなら、
自分の本音を大切にして、セルフケアをしっかりやりましょう。
「役に立っている充実感」が欲しいなら、
自分の得意なことで奉仕したり、
困っている同僚や友人の力になってあげたり、
ボランティアや植樹にチャレンジしてみましょう。
外から承認を得られるのを待つのではなく、
今の自分にできることを少しずつやっていくことで、
より自分の心が見えてくるようになります。
自分の本質、表現したいこと、自分にとっての深い喜びが何なのか、
だんだんと分かってくるのです。
続きます!