私と仕事③ 妊娠・出産、そして本質に戻る

 

 こちらからの続きです。

 

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ようやく自分の中の思いこみ・制限的思考がゆるまり、

自分にとって仕事とパートナーシップのベストなバランスを見つけ、

「あぁこのままあと2年くらいは働きたいなぁ」と思っていたら…

まさかの妊娠発覚!!で、また急転することになりました。

ようやく見つけたバランスを、手放すことになります。

やはり人生、学ぶべきことが終われば

どんどん次のステージへと進まされるんですね(笑)

 

 

 

妊娠中は仕事は少し減らしましたが、高校3年生の受験間際まで指導をして、

その後今の家へとお引越し。家庭教師は出産の直前まで続けました。

2015年5月、無事に娘が産まれ、育児メインの全く新しい生活に変わりました。

そしてまた自分の中にあったエナジー、思いこみに気付かされます。

 

 

「女性も男性と同じように働かなければならない」

「仕事をしていないなんてダメだ」

 

根本的な、仕事そのものに対する思いこみでした。

主婦という立場が落ち着かないのです。(笑)

彼に金銭的に全面的に頼るということが、

とても有り難いのだけどなんだか落ち着きませんでした。

私の周りの友人たちも同じような感覚が出てきたと言っていました。

 

 

私の世代、今の30〜40代は本当に過渡期だと感じます。

働きたくても社会の制度が十分とは言えず、

健康な祖父母がそばにいる(サポートしてもらえる)とは限らず、

私のように介護問題も早々に出てきたり、

でも「女性も男性と同じように働いて、自己実現」みたいな

思いこみを持たされやすく、

周りと比較して無意識にも追い込まれてしまうのです。

「育児だけなんてダメだ、私も働かなくちゃ、

そうできない私には価値がない。

だってフルタイムで働いて子育てもしている人もいるのに…」と。

(思いこみと比較癖のダブルパンチ)

 

 

 

 

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本当に、これは今のこの国の、

この時代ならではの、社会的な呪縛のようなものです。

もしこの感覚を感じている方がいらっしゃったら、

それはあなただけじゃないのだ、とまず知ってください。

プライベートセッションでもよくテーマとして出てきますが、

本当にネチネチした(笑)しつこい呪いなんです。

 

 

事実上、社会的にもっと色々と制度が整わなければ、

そして理解がもっと深まらなければ、

女性が男性と全く同じようにキャリアを積んでいくということは難しいと感じます。

妊娠出産と身体の変化もあれば、
体力だってやっぱり男性とは違う。

生理もあるし、PMSがつらい人もいる。

どちらが良いとか優れているという問題ではなく、

ただ男性と女性は色々と「違っている」。

そしてその女性たちも、それぞれにユニークで、違いがあるのです。

それが当たり前のことです。

誰もが皆スーパーウーマンじゃない。

 

 

 

(私の友人でフルタイムで激務な仕事をしているコがいますが、

逆に「育児は全然してない!」と言い切っていました(笑)

でも子どもさんは健やかに成長しています。

祖母であるお母さんが大活躍してくれてサポートしてくれているそうです。

家族が納得しているなら、そんなバランスもアリですよね。

フルタイムでパワフルに働いている方でも、

逆に「子どもが小さいうちはできるだけ長く一緒にいた方がいいんじゃないか…

という思いこみに縛られて苦しく感じている方もいます。

塾講師としてたくさんのお子さんを見てきた経験から言えば、

一緒にいる時間の長さより、

一緒にいる時にちゃんと集中してあげているか、

話を聞いてあげているか、

愛情と安心感を本人がしっかり感じているかの方が大事と思います)

 

 

周りとの比較癖が残っているとさらに厄介なことになります。

(それは子どもを周りの子どもと比較することにも繋がります)

 

家庭それぞれで事情は違うということ、

子供の個性も違うということ、

あなた自身にはあなたのリズムがあるということ。

それを忘れてはいけませんネ。

 

 

私は旦那さんの仕事が多忙かつお休みも不規則なので、

育児に関しては、普段定期的に何かを協力してもらうということは期待できません。

そして私はそんなには働けません(笑)

20代を通して、私は「わたしのリズム=本質」を知り、

理解し、活かせる場を選んで仕事をしてきました。

育児が加わった今、なおさらに自分のリズムを大切に守らなければ、

娘を守ることもできません。

我が家は現在のところ、私が家事育児メインで外では働かないというバランスで納得しています。

(合間にこうして書いたりセッションしたり自由にさせてもらっています)

彼ももちろんお休みの日は娘とたくさん遊んでくれたり、

家事も手伝ってくれています。

 

 

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現代社会は「仕事を通しての自己実現」に重きを置きすぎている、と感じます。

必ずしもキラキラと働く必要はないのに、

仕事以外の自己表現も場も手段もたくさんあるのに、

そうでないと「あなたはまだ足りてない!本当の満足は別にある!

もっと上、「より良い」を目指して!探して!」と言わんばかりの広告の雨。

「何かの役に立てていないと、仕事が充実していないと、自分の周りと同じくらいできていないと、自分には価値がない」と無意識にも強く思わされてしまうのです。

 

 

 

私は大昔は「男に生まれたかった」と思っていたくらい、

「女性であること」に否定的なイメージがありました。

でも今は、女性には子どもを産むという選択肢があることで、

「人生について深く見つめなおすチャンス」が貰えている、 と感じます。

 

もちろん「子どもを産まない」という選択肢もあります。

または子どもを望んでいても産めないという辛さを経験する方もいらっしゃいます。

女性だからこそ経験する色々な思い、

そこと向き合うことで嫌が応にも自分はどう生きていきたいのか」

より深く見つめることになる。

それは女性ならではのチャンスと言えるのかもしれません。

女性は柔軟に生きていかざるをえない。

 

 

子どもがいれば、自分のことよりも子どもを優先しないといけない時もある。

私にとってそれは「自分」というエゴを捨てるまたとない機会でした。

ここまでライフスタイルが変わる経験はなかなかありません(笑)

私は子どもは産まなくてもいいと思っていましたが、

娘がきてくれたおかげで、

自分は何を表現していきたいのか、どういう存在でありたいのか」を、

改めて深く見つめ直すことができました。

「たまにはひとりにしてくれーい(-_-)」と感じる時もありながらも、

本当に、幼い時はあっという間。

どんどんいろんなことを吸収し、日々成長していて追いかけるので精一杯。

2人で出かける時は、もう女子同士のお出かけデート感があります(笑)

娘と出会えたことは、本当に感謝しかありません。

 

 

 

 

妊娠・出産という「強制休暇」をとったことで、

私は改めてじっくりと「書くこと」について向き合う時間を作ることができました。

2年ほどまた毎日Blogを更新したり、本にまとめたりすることができました。

 

もし妊娠していなかったら?

塾講師を楽しく続けていたと思います。

純粋に、個人で手帳やノートに書くことはもちろん続けていましたが、

また公にこうして書くことに、こんなに時間をとることはなかったでしょう。

いろんな思いを経て、今はまたこうして書きたいと思えるようになりました。

 

 

育児期間は、

子どもも、自分も、心がより自由に戻っていく数少ないチャンスなのかもしれません。

 

 

もし「自分にも同じような感覚があるなあ」と

仕事に関しての思いこみに気付いたら、

だんだんとゆるめていきましょう。

 

 

あなたが達成したことが、あなたを定義するのではありません。

それはもう過去です。

大切なのは「今のあなたがどう在るか」ということだけです。

もっと簡単に言えば、

今そばにいる人にどう接しているか、

そして自分自身に心の中でどう接しているか。

それが今のあなたのエナジーです。

 

 

 

今の自分の心をただ見つめて

自分の素直な思いを大切にして

まず今感じていることを認めてあげましょう。

それがどんなに黒い感情であっても(笑)

 

 

そうして少しずつ、自分の存在をただ祝福していきましょう。

生きているだけで十分だよ、と。

(子どもがいると本当にその感覚が体感できます)

何を成し遂げる必要もなければ、

キラキラする必要もない。

ただあなたの本質に気付いて、

それを活かし、救ってあげてください。

 

 

外側には何もありません。

今の自分の中に、全ての答えがあります。

 

 

 

続きます!

 

 

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