《MY BOOK LIST》小説など

 

久々のMY BOOK LIST、小説編です。すんごく偏ってます。(笑)

新しい作品は滅多に読まないので、大切に読み返している作品を紹介しますね。

 

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《小説》

 

江國香織さんの作品が全般的に大好きです。

 

東京タワー (新潮文庫)

 

↑映画化もされた作品ですね(見てないけど)。詩史と透のやりとりが好き。

今なら詩史の気持ちも喜美子の気持ちもよく分かる。 

 

 

ホリー・ガーデン (新潮文庫)

 

↑初期の作品なんですが、日常の細やかな描写が綺麗で読み返したくなります。 

 

 

ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)

 

↑主人公のような人生を送ってたかもしれないなとシンパシーを感じる作品。2人の思いが同じであることが分かりすぎるほど分かってしまうと、これ以上望むことなどなくて「そこは荒野で見晴らしがよくて、そして閉じ込められている」。

大学生の頃、自分が感じていた感覚が言葉にされていてスッキリした記憶が。

 

 

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫) 

 

↑こちらも映画化された作品。当時の恋人と読みあったなあ。

イタリアでの暮らしの描写が好きです。やはり「青本」も読むべし。

 

 

泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫)

 

↑短編集。「うんとお腹をすかせてきてね」が好き。

 

がらくた (新潮文庫)

 

↑夫婦のあり方、すごい。笑 高校生の女の子の視点と、大人の女性の視点が交互に描かれていて、どちらも共感できる。

「何もないことによる眩しさ」。

 

スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)

 

↑これも映画化されたはず。たまーに終わり方が不穏な物語もあって(「神様のボート」とか)、でもそこに至るまでが好き。 

 

 

大人の童話を読みたい時はこの2つ。

 

ぼくの小鳥ちゃん

 

すきまのおともだちたち (集英社文庫)

 

 

 

霧のむこうのふしぎな町 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

 

↑小学生の頃読んで以来、大好きな作品。娘にも読んでもらいたいなあ。

 

  

星の王子さま (新潮文庫)

 

モモ (岩波少年文庫(127))

 

↑小学生の頃読んでもイマイチ分からなくて、高校生になってから読んで大好きになった話2つ。

 

 

天使の卵 エンジェルス・エッグ 天使の卵シリーズ (集英社文庫)

 

村山由佳さんデビュー作。

恋ってこういうものだよね、と甘さと切なさがたまらない作品。

これは珍しく映画も見た記憶が…でもやっぱり原作が一番。

 

続編もあります。

 

 

天使の梯子 Angel's Ladder (集英社文庫)

 

天使の柩 (集英社文庫)

 

 

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

 

↑ラストシーンが好きすぎる。好きすぎる。

 

 

源氏物語

 

ありとあらゆる恋愛パターンが入っている日本古典の名作。

高校生の時から大!好き!!です。

源氏物語ミュージアムも義両親に連れて行ってもらって熱弁したなぁ…

まずそもそも1000年以上も前の物語が現代に受け継がれていること、紫式部の漢文をはじめとする教養の深さ、裏にある政治的なテーマやその時代の背景…もう本当にすごい物語としか言いようがありません。

源氏物語枕草子と対になって読み進めると時代背景が良く分かります。

 

源氏物語の真骨頂はやはり女三宮が降嫁してくる後半以降なんです。そこまでたどり着かずに諦めてしまう方が多いと思うのですが(笑)、ハッピーエンドで終わらず、源氏が苦悩していくラストまで描かれているところも、この時代においてとてもリアリティがあります。紫式部も姉や旦那様となった人と早く死に別れているので、「別れ」の描写が多いですね。でも私は「生」の尊さや煌めきを深く描いている物語だと感じます。

 

まず源氏が亡くなるラストまで読み進めるために!

読みやすい漫画から。

 

まろ、ん?―大掴源氏物語

 

 

↑源氏が栗(!)になっていてキャラが全部可愛いです。

人間関係を把握し、大筋を掴むのには良いと思います。

 

 

源氏物語 巻一 (講談社文庫)

 

 

瀬戸内寂聴さん訳。さらさら読めます。

 

 

源氏物語 上 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)

 

 

角田光代さん訳。

 

 

源氏物語 1 (新潮文庫 え 2-16)

 

円地文子さん訳。

 

 

新源氏物語(上) (新潮文庫)

 

田辺聖子さんバージョン。読みやすいように編集されていますが、私は高校生の頃まずこれを全部読んでから全訳に進みました。

田辺さんの書く紫の上が好きですー❤︎

 

正訳 源氏物語 本文対照 第一冊 桐壺/帚木/空蝉/夕顔/若紫 (正訳 源氏物語 本文対照 1)

  

 

↑研究者である中野幸一さんが原文と照らし合わせて全訳されたもの。原文もまた美しい。訳文も素晴らしいので、原文に興味なくても読む価値あり。

 

 

 

 平安人の心で「源氏物語」を読む

 

 

↑時代背景を深く理解するのにオススメな本。

あらすじもまとめられていて便利!

この本の著者・山本淳子さんの本はどれも読みやすくオススメです。

 

  

紫式部ひとり語り (角川ソフィア文庫)

 

紫式部が自分で語っているかのように、彼女の半生や執筆の様子が分かる彼女自身の随筆のような本。中宮彰子の人柄も苦しみも分かる。

 

 

紫式部日記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

 

↑女房としての生活や娘へ伝えたいことなど、プライベート満載の日記。 藤原道長とのやりとりも面白い。

 

 

 

オススメの順番として

 

「まろ、ん?」「平安人の心で「源氏物語」を読む」と平行しながら瀬戸内寂聴さん訳もしくは田辺聖子さんの「新源氏物語紫式部ひとり語り」→原文も読みたかったら「正訳源氏物語

 

円地訳、谷崎訳はちょっと難しめ(でも綺麗)なので、ある程度ストーリーが頭に入ってからがオススメです。

 

そして林真理子さん!

 

六条御息所 源氏がたり (上) (小学館文庫)

 

 

 

六条御息所視点で描かれた面白い創作版。

こちらも楽しいです!

 

 

古典といえばやはりコレも。

 

蜻蛉日記;和泉式部日記 (ちくま文庫) 

 

蜻蛉日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

 

枕草子 上 (ちくま学芸文庫)

 

好きな人の前でどうしても素直になれない気持ちが、「昔の人も変わらないんだなあ…」と感じハマった蜻蛉日記

和歌のやりとりが面白すぎる和泉式部日記」

本当は悲劇的な人生だった中宮定子への鎮魂歌としての枕草子

 

この時代の女性が書き残した文章が、どうもとても好きみたいです。(笑)

 

また思い出したら追加しておきます〜(╹◡╹)

 

 

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