やる気って、待っていても出てこないものです。
これは脳科学的にも証明されています。
脳の側坐核という場所がやる気の大元らしいのですが、
とにかく動き始めないと活動しないのだそう。
今振り返るに、
独身の頃・子どもを産む前はなんて自由で時間があったのだろう、と思います。
あの頃やりたいと思っていたこと、
けっこうやり尽くした気はしますが(笑)、
あれもこれももっと挑戦してみたら良かったなと思います。
海外ひとり旅とか。
という話を書きましたが
本当に役割の変化の幅が大きいですよね。
身体の変化もそうだけれど、結婚、出産(育児)、親の介護、
このあたりが1番大きな変化。
どう生きていきたいのか一生懸命頑張って探して、
仕事したり努力していても、
子どもができたら(大抵の場合は)いったんはお休みになります。
(私の場合はだからこそ自分の本質に戻れたので、
もちろんその利点もあると思います)
つわりがめちゃくちゃ重くて日常生活もままならないかもしれないし、
そうはならないかもしれない。
(私の場合はとにかく最初は全てのやる気が消え、
初期から最後までずっと腰痛で、
マタニティヨガとかしてヘルシーに過ごすわ♬という希望は叶わず、
日々歩くのが精一杯に。ヨガどころではなかったです)
さぁ育児も落ち着いたし働こう!と思ったら、
親の介護の話がでてくるかもしれません。
不確定要素。それはいつ確定するかは分かりません。
現実になるかは分からないけれど、
いつかは向き合うタイミングがくるかもしれないことたち。
もちろん、もしかしたら何もないままで終わるかもしれません。
その時期が来るのかどうか、今の自分には何もわからないのです。
でも確定する時は一瞬。
私の場合、19歳の時に父が脳梗塞になり、
その後も何度も倒れたり入院したりを繰り返し、
去年亡くなるまで家族でサポートするという生活がありました。
父が家にいるにしても入院しているにしても、
誰かは必ず近くにいないといけません。ここは育児に似ていますね。
例えば母や、兄と一緒に旅行などは14年間、ずっとできませんでした。
突如やってきた妊娠・育児期間。
色々やりたいと思っていたことが、全ていったん保留になって、
体調第一、子ども最優先で過ごす日々に変わりました。
介護にしても育児にしても、
「自分の時間が自由にならない、予定を立てられない」
というところが似ています。
でも正確には「予定を立てづらい(何か起きたらキャンセルしないといけない)」
だけで、「全くできない」わけではないのです。
時間が全然なくなるわけではないんです。
ここを言い訳にしていると、どんどん「犠牲者意識」が出てきてしまいます。
人は制限されて初めて、
どれほど自由であったかが分かる。
ただの「娘」でいられた頃が、どれだけ恵まれていたことか。
苦楽も、幸せも同じですね。
でも過去の自由だった時と比べても仕方ありません。
やりたいと思うことをやれるチャンスは、どんな人も今しかない。
言い訳を探して迷っている場合じゃないのです!!
今すぐやらないことは、
おそらくこれからどんな状況に変わったとしてもやらない可能性が高い。
時間がたくさんあった休日に、やろうと思っていたことをやらなかった思い出って
きっとあるんじゃないでしょうか。
制限を知って初めて、
あれもこれもやりたかったということが分かります。
だからこそ以前より効率よく動くこともできるのです。
やりたいと思っていることをやるためには、
頭で考えすぎずにとにかく動くこと。
動けば脳も動き、やる気が出てきてどんどんスムーズに動けるようになります。
ちょこっと掃除を始めたら気持ちがのってきて大掃除になった、
なんてことよくありますよね。
まずこの仕組みを覚えておいて、
色々と言い訳を探そうとする頭の声を否定はせず、いったんは受けとめましょう。
「めんどくさいね〜よしよし」しながら、
体は動かし続けるんです。
まずは30秒、できたらまた次も30秒、と思って。
必ずできる一番小さいステップに分けて始めましょう。
「何かをしない」(例えば甘いものを減らしたい)ことが目標なら、
「何か別の行動をする」というふうに変えたほうがやりやすいです。
(例えばおやつを食べていた時間にヨガを1ポーズやる、
フルーツを食べることに変えるなど)
何かをしていた時のエナジーのパターンは体に残っているので、
すぐに全くゼロにするというのは習慣化に繋がらず、もとのパターンに戻りやすくなってしまうというのが私の実感です。
変化は少しずつ、小さいことから(*'▽'*)
今育児も介護もない(誰かの命に関わることがない)なら、
それはもう最大のチャンスだと思って
思う存分動いてください。(笑)
仕事が本当に苦しかったり、イヤだったり、
時間の拘束がブラックなら、一旦休みを取るか
勇気を出してやめてください。
育児や介護は、誰かに任せることはできても、
本当にやめるという選択肢はないことだから。
やめられる、って素晴らしいことです。
育児中、介護中の方は、
プロの方の手を借りたり、信頼できる方に上手に任せたりして
自分のための時間をちゃんと作ることが大切です。
本当に、自分のことは後回し後回しになって
自分に余裕がなくなってしまうから。
そうすると結局身近にいる人にイライラしやすくなってしまって悪循環です。
自分の体調にも向き合えなくなってしまいます。
セルフケア・ファースト(╹◡╹)
自分の本質を忘れて、役割をこなすことに追われて、
「こんなことをしてる場合じゃないのに」と犠牲者意識で生きるようになると、
自分という存在は本当は何を経験したいのか、
何も分からなくなってしまいます。
やりたいことは休むことだけ。
そんな灰色の気持ちになってしまったら、何よりも自分が苦しいですよね。
特に介護は、育児とは違って、
人がだんだんと衰えていくのを見ないといけません。
介護が長ければ長いほど、終わりが来て欲しくないような、
来て欲しいような、複雑な気持ちが何度も訪れます。
ここはまた別の機会に書きたいと思います。
育児でも介護でも、突然降ってきたように感じる展開でも、
「何かこのことを通して心は解放したいことがあるんだ」
という、大きな目線で捉えていけるといいですね。
私自身、どんな状況であっても
結局はただ「自分の本質・感情と向き合うこと」だけだったと感じます。
ひとりで頑張りすぎないで、
たまには休んでくださいね。
甘えて、周りを頼ってくださいね。
それで大丈夫。大丈夫ですよ♡
そしてやりたいことを、「今すぐ」「少しずつ」やっていきましょうね。