前回の記事と関連して、
以前セッションで「リラックスの仕方が分からない」という感覚を持つ方がけっこういらっしゃったので、このことについても書いておきますね。
「「休む」という感覚がよく分からない」というか、
「動くばかりで止まれない」という方も多いのです。
この感覚が強い場合、いろんな思いこみが理由にあるのですが、よくあるのは
「動いていないと(何かしていないと)損をしている気になる」
「何もしないなんて時間がもったいない」
という思いこみです。
損得感情がとても強いのです。
時に自分の本質からの声、心の本音をちゃんと聴きながらそれをすごいスピードで動いて叶えていくスーパーマンな方もいますが(笑)、稀です。
大抵の場合は「やらなきゃと思うこと(日々のTODO)」「やったほうがいいと思っていること」を、自分の本当の感覚を無視したまま、やり続けているのです。
なぜリラックスできないのでしょうか?
それは「頭の中の思考が暴走しているから」。
「自分はどうありたいのか」ではなく、
「自分はどうあるべきなのか」を考え続けているからです。
自分軸ではなく他人軸。
「どう生きたいのか」じゃなくて、
どう生きたら無難なのか、周りに認められるか、愛されるか、役に立てるか、
そのことを優先しているから。
その思考が決して悪いわけではありません。
「自分はどう生きたら人の役に立てるか」なんて、とても良い思考だと感じやすいですよね。
でもそれが強くなりすぎ、思いこみになると「(自分の本質を犠牲にしてでも)役に立たなきゃ、そうすれば周りにも認めてもらえる」、
そんな思考になって自分を苦しめることになります。
命の流れ、あなたの本質から外れてしまいます。
自分がやりたいと感じること、本音の感覚を優先することは、
決してワガママでも自己中でもありません。
その自分の本質を認めることから、
本当の自分の時間を生きることができるようになるんです。
誰かに期待されている人生、
誰かに望まれている人生、
そんなファンタジーではなくて、あなた自身の人生を。
急にやりたいことを優先して
全ての仕事を辞めたりする必要はありませんが(もちろんやってもいいけれど笑)、
自分のための、好きなことをする時間を、
今の生活の中で5分でも増やすことはできるはず。
スマホを見なければいいのです。(笑)
それは子育て中でも同じですね。
自分のやりたいこと、気になること、
それら全てにフタをしていれば、
自分の本当の心の声を無視した冷戦状態ですから、そこにリラックスはできないですよね。
心の中は喧嘩している感じです。
それをゆるめるためには、まず自分が素直に今感じている本当の思いに気付き、認めてあげることです。
それから意外と思考が暴走するきっかけになるのは「モノにまつわる思考」です。
端的に言えば、管理できていないモノが多かったり、部屋が散らかっている場合は
そのモノが目に入るたび何らかの思考を呼んでしまうので(あー片付けなきゃ、捨てなきゃ、あれは〇〇さんに貰ったんだったな、元気してるかな…)、
部屋の中にいても頭は思考に忙しくて、くつろぐことができません。
これがたまればけっこうストレスなのです。
このことについてはまた別記事にしますね。
まずは
「あれやりたい、これはしたくない、あそこに行きたい、仕事行きたくない、眠りたい、休みたい、あれをやってみたい」…
そんな流れる思いの全てを見てあげることです。
自分を責めない、本質を否定しないことです。
なんであれができないの、
なんでこれをやりたいと思えないの、と。
私は週5のオフィス勤務ができない人なので、
そんな自分を責めていたら今頃生きていないかもしれません(笑)
そして本当にやりたいなあと思うことを、
今の自分ができる範囲でいいから、
一番小さなステップで行動に移すこと。
そしてやりたくないと感じていることは、やらないことです。
やめる、だれかに任せる、お願いする、
本音でできるようになりたいなら誰かについて学んでみる。
違う習慣に置き換えてみる。
違うやり方でできないか検討してみる。
(これは前回お伝えしたことですね)
そうして思考を静めていきます。
あなたがちゃんと自分の素直な感覚に「気づいて」、「認めて」、
「受けとめて」あげたら、
それだけで心はリラックスできるんです。
本音の感覚を無視したり、気付かないフリをしたり、後回しにしてばかりいても
それらの感覚は消えることなく、
ただあなたの心の奥底に沈んでいくだけです。
そしてまたふとしたタイミングで表面に現れて、あなたに見てもらおうとします。
あなたがきちんと見てあげなかった、ケアしてこなかった感覚が、
あなたの中の闇となり、病みとなることもあるのです。
全てはまず、あなたの今この瞬間の素直な思いに気づくことから。
年末年始、「わたしであること」に
心地よく、くつろぐことができますように(^_^)
2019年、ありがとうございました!